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経済・政治・国際

2016年12月21日 (水)

北方領土問題がわからん

記事タイトルを「単冠鎮守府って択捉島にあるんだよね」にするかどうかで迷ったのはナイショ。

最近の報道で北方領土問題が気になってどうなれば勝ち目があるのか検索してみたのですが、歴史の授業で習ったあの単語たちに重みがありすぎて「なんで政府見解が四島返還狙いなのかわからない」ような状況に陥りました。

・ポツダム宣言受諾(1945年8月15日)
日本の主権が本州、北海道、九州及び四国並びに連合国の決定する諸島に限定されるという文言が重要。無条件降伏なのでカイロ宣言(1943年12月)の「領土拡張しないよ」を無視されても文句を言える立場ではないのが辛いところ。

・サンフランシスコ平和条約(1951年9月)
千島列島・南樺太の放棄。困ったことに千島列島(≒クリル諸島)がどこからどこまでを指すのかは明記されていない。
大日本帝国の基準だと今の北方領土より向こうが『北千島列島』という呼称だったので、直線上にない歯舞・国後はともかく択捉島は常識で考えて南千島列島。放棄しちゃってないか
吉田茂首相もこの受諾演説で「日本の本土たる北海道の一部を構成する色丹島及び歯舞諸島」という文言を使い二島だけでも維持しようとしている。
※ソ連はここ以外の部分で納得できなかったらしく条約に調印していないが、それを理由に放棄しただけでどこの領土でもない状態と主張するのは少々無理があると思われ

・日ソ共同宣言(1956年10月)
ソ連が『平和条約締結後』に歯舞群島及び色丹島を日本に引き渡すことを明記。しかし現在に至るまでその条約を結ぶことはできていない。


平和条約は不可侵破って攻めてきた上にシベリア抑留までやらかした国家と結ぶようなものじゃないから慎重なことを責めやしませんが、いくら米国からダレスの恫喝(1956年8月)があったとはいえ現在まで「北方四島は日本固有の領土です」という路線を貫いている外務省の方針には疑問が残ります。
相手の正当性があやふやであることに疑いはありませんが、60年以上前に吉田首相や重光外相でさえ諦めかけたほどこちらにも大義名分が足りていません。これならアラスカみたいに金で買える可能性を残しておかないときついでしょうに……
※向こうが中立条約(1946年4月まで有効)の失効理由にしている関東軍特種演習(1941年7月)は国境際でやったただのすごく怪しい軍事演習です。キレられる理由はない!